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ケイ
おうちで稼いでゆるゆる暮らしたいズボラ主婦|30代|夫婦2人暮らし

絵本の力で広がる世界 〜浜田夏実さんが描く未来〜

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ただ描くだけじゃない、絵本を通じた交流を広げたい——。幼少期に絵本の魅力に浸り、文化事業や絵本制作を経験してきた浜田夏実さん。

絵本を活用した新しいコミュニケーションの形を目指す夏実さんに、絵本との関わり方についてお話をお伺いしました。

浜田夏実さん@natsumii_hamada
アート・文化の特化ライター|行政の文化事業の経験を活かして専門的な記事を執筆|展覧会レポート・インタビュー|関東エリアの取材に対応(東京都在住)|地域活性化のアートプロジェクト経験あり|絵本の紹介や解説|美術大学を卒業|3歳児のママ
▶ポートフォリオ

目次

絵本と共に育った幼少期

——まずは、簡単に自己紹介をお願いします。

子供の頃から絵本が大好きで、絵を描くことにはまり、美術大学に進学しました。大学では技術を学ぶだけでなく、アートで地域活性化を図るプロジェクトも経験し、卒業後は行政の文化事業組織で働いていました。

今はフリーランスとして、アートや文化に関わるサポートの仕事をしています。

——いろいろとお聞きしたいことがあるのですが、子どもの頃の絵本体験についてもう少し詳しくお聞かせいただけますか?

母に毎晩絵本を読んでもらうのが習慣で、それが大好きでした。当時、絵本の出版社が月に1〜2冊を送ってくれるサービスをしていて、祖母が申し込んでくれたんです。毎月新しい絵本が届くのをワクワクしながら待っていました。

——素敵なサービスですね!何歳ぐらいからですか?

3歳から小学校6年生ぐらいまで、ずっと利用していました。子どもの頃はまだ本屋さんで絵本を買う習慣があまりなくて、毎月届く新しい絵本を楽しみにしていました。

——ご自身で選ばれた絵本はありますか?

正直、あんまりないんです。送ってもらった本でものすごいお気に入りができて、 今でも娘に読ませたいと思っています。

心に刻まれた二冊の物語 ─ 次のバトンを子どもへ

ラチとらいおん
マレーク・ベロニカ 文・絵 / とくなが やすもと 訳|福音館書店
まっくろネリノ
ヘルガ・ガルラー作/ 矢川 澄子 訳|偕成社

——お気に入りになった絵本について教えていただけますか?

はい。『ラチとライオン』と『まっくろネリノ』です。

この2冊の主人公は弱虫な男の子で、臆病であまり周りに溶け込めないというところからお話が始まります。私は怖がりで、新しい友達にもなかなか自分から話しかけられない子供だったので、主人公に共感して読んでいました。

——好きなシーンはありますか?

どちらも主人公の男の子が勇気を出して頑張るシーンです。

『ラチとライオン』では、いじめられている友達を助けるところ、『まっくろネリノ』では、体が真っ黒で悩んでいる主人公が、その特徴を生かして兄弟を助けるところがあります。

どちらも自分の良いところを出しながら勇気を出すところに、背中を押されました。母に何度も「読んで」とせがんだのを覚えています。

——とても素敵ですね。

私がとても好きな絵本なので、3歳の娘にも読んでいます。最近は話の内容も理解できるようになってきたので、この絵本を気に入ってくれると嬉しいなと思っています。

絵本と共に歩む人生 ─ 絵本との設計図

——今後、絵本とどのように関わっていきたいですか?

読み聞かせだけでなく、絵本を使ったコミュニケーション活動をやっていきたいです。

大学3〜4年生のときに長野県の松川村でお母さんたちが「村の食文化を伝える絵本を作りたい」という依頼を受けて、大学の先生と学生と一緒に制作したことがあります。

松川村の暮らしと行事食を伝える絵本
夏実さんが大学生のときに制作した松川村の絵本

昭和30年代くらいを描いた絵本で、みんなで田植えをしている風景を描いているところがあります。

村のおじいちゃんおばあちゃんには、とても懐かしんでくれて、子どもたちにとっては手で苗を植えるのは新鮮なことなんですよね。

一冊の絵本でいろんなコミュニケーションができるのが、大きな発見でした。

——絵本でのコミュニケーションというと、イラストを描く夏実さんはイラストレーターとして関わっていきたい、というお気持ちでしょうか?

絵本制作は、得意な方にお願いして、私は絵本を活用する企画作りなどをしていきたいです。たとえば、読み聞かせの会を開いたり、絵本に出てくる料理を一緒に作ったり、交流できる企画を考えたいなと思っています。

——子どもやママさんを集めて一緒になにか作るような感じですか?

そうです。仕事としてできたらすごい楽しいですけど、自分のライフワークとしてそういうのができたらいいなって思います。

制作した絵本は長野県のお話ですが、自分の地元でも、このような企画ができたらいいなと考えています。

印象に残っている絵本 ─ 絵本が教えてくれたこと

——人生で印象に残っている絵本というと、制作した絵本ですか?

そうですね。作った絵本ですかね。

もともとは、絵本作家になりたかったのですが、中学校・高校では絵本部に所属し、オリジナルの絵本を制作していました。ただ、周りの友達は絵が上手すぎて、絵の勉強を続けることに不安を感じていました。

でも、長野県の絵本を作ったことで、絵を描くだけじゃない関わり方ができるのを知り、創作意欲と絵本への思いを整理することができた感じがします

——今後の活動にも活かせる貴重な経験ができたんですね。

松川村の絵本を出版してから10年以上経った今も、村では絵本を題材としたイベントや演劇が行われています。

松川村で七夕に合わせて食べられてきた「七夕まんじゅう」作りのイベント
松川村で七夕に合わせて食べられてきた「七夕まんじゅう」作りのイベント
引用:松川村・安曇野ちひろ公園Instagram

2023年には松川小学校で絵本のお芝居が上演され、制作に関わった私たち卒業生もお招きいただきました。

一緒に絵本を作った村のお母さんたちと10年ぶりに再会し、絵本のおかげで、今も松川村と私たちが結ばれていると感じています。

絵本を使ったコミュニケーション活動をすることで、地域での絆が生まれたら素敵だなと思います

——これからの夏実さんの活動がとても楽しみです!本日は、貴重なお話をありがとうございました。

ケイ

絵本やアートを活用したプロジェクトに興味がある方は、浜田夏実さんへお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

おうちでゆるゆる暮らしたい主婦|Webライター|30代|夫と娘の3人暮らし

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